RSK応用編③:ブロックチェーンを使えばガス設備設置も早く、安くなる

様々な業界でブロックチェーン技術とRSKネットワークの応用を図っているRSK。今回はエネルギー産業の要である、ガス供給会社Gasnorとブロックチェーン実装を可能にしたソフトウェア開発会社であるGrupo Sabraを紹介します。

Gasnor:ガス供給会社

約200万人にサービスを提供しているアルゼンチンのガス供給会社Gasnorは、ブロックチェーン技術の導入で透明性の向上を目指す方針を定めました。これまで、ガス設備の設置には多くの書類作成が必要であり、無駄な時間が浪費されていたからです。ブロックチェーン技術を利用することで、Gasnorは次のような3つのメリットがあると考えています。

  1. 身分証明:登録されたガス設備業者はそれぞれ認証されたデジタルIDを与えられ、ブロックチェーン上に記録されます。
  2. トレーサビリティ:設置作業に必要なすべてのプロセス・署名がブロックチェーン上に記録されます。
  3. 設置費用の低下:従来と比較して、プロセスのすべての部分で設置費用が安くなります。
  4. 仲介者の排除:これにより、Gasnorは未来のユーザーと直接関わることができ、これまでのように、仲介人のような役割をしていたガス設備業者の介入が不要になります。

画像:公式ツイッター

Grupo Sabra:ソフトウェア開発会社

Gasnorは設置過程にブロックチェーン技術を導入することで、既存のオフラインで行っていたすべてのプロセスをオンライン環境で可能とし、さらに、コストと遅延のリスクも削減することに成功しました。Grupo SabraはRSKのAzure統合サービスを利用してこのシステムの実装を行いました。
これはあくまで一つの事例にすぎません。Grupo SabraとRSKは、物流サプライチェーン・保険・政府機関・金融など、多方面でブロックチェーン技術の取り入れに挑戦しています。共同プロジェクトに関しては下記の図をご参照ください。

銀行、政府機関、保険、農業、小売業、物流、エネルギー(Gasnor)【左上から時計回り】

原文:RSK & Grupo Sabra Join Forces to Enable Blockchain Technology Adoption Within The Gas Distribution Industry