RIFがデジタルアイデンティティソリューションrLoginをリリース

rLoginは、ユーザーが自分のデータとデジタルIDを制御できるよう、ウェブおよびブロックチェーンアプリケーションと統合されます。

アルゼンチン、ブエノスアイレス (2021年3月8日):RSKは、ウェブアプリケーション開発者がブロックチェーン技術を統合できるようにするための統合デジタルIDソリューションをリリースしました。rLoginは、RSK Infrastructure Framework(RIF)ツールスイートの一部であり、ビットコインおよびEthereumネットワークとネイティブに互換性があります。本機能により、rLogin対応アプリケーションのユーザーは、暗号ウォレットを使用してデータを認証・保存し、必要に応じて様々なWeb2.0およびWeb3アプリケーションにデータを移植できます。これは、ユーザーが従来の金融機関や先端技術企業に依存することなく独自のデジタル評判を構築するチャンスでもあり、データの使用方法と管理方法を完全に制御できるという付加的利点もあります。

rLoginを統合するアプリケーションには、以下のような便利な基本機能があります

  • 事前設計されたユーザー体験を提供しながら、ユーザーが選択した任意のブロックチェーンウォレットを操作できるフロントエンド
  • 分散型識別子 (DID) として機能する、ウォレットアドレスによってユーザーを認証するバックエンド
  • ユーザー中心のクラウドストレージであるData Vaultに保存されているデータへのアクセスをユーザーに要求できる登録モデル
  • W3C SSI規格との完全な互換性:分散型識別子 (DID) と検証可能な資格情報 (VC)

Ethereum向けの同様のサービスはいくつか存在しますが、RIFは、両方のEthereumとのネイティブ互換性を備えたアプリケーションに統合するための包括的なソリューションを初めて提供しました。また、ビットコイン (RSK経由) rLoginは、Metamask、Nifty、Liquality、WalletConnectなどのウォレットとすでに統合済です。そして、今後もさらなるウォレットの統合が行われます。

RIF IdentityのプロダクトオーナーであるMilton Berman氏は、rLoginのリリースについて次のように述べています:

「rLoginは、ブロックチェーンと相互作用する方法を簡素化しながら自己主権型IDを実現するための大きな一歩です。これらの統合により、ユーザーが自分のデータを制御し、プラットフォーム間で暗号資産と評判を移動できる柔軟性を得られることは、とても喜ばしいことです。」

rLoginは無料でオープンソースであるため、開発者はGithubで利用可能な一連のツールを使用してrLoginをアプリケーションに統合できます。ウェブアプリケーションインテグレータは、バックエンドを使用しない、使用する、ユーザー資格情報を要求する認証のいずれかを選択できます。

RSKは、開発者の皆さんがさらに詳しく学べるよう、開発者ポータルに加資料のライブラリをご用意しています。また、Open Slack Channelでは、RIF Identityチームがサポートや支援をご提供しています。互換性のあるウォレット (Nifty、Metamask、Liquidity、WalletConnectのいずれか) を使用しているユーザーは、RNS ManagerRSK Token Bridgeユーザーと同様に、rLoginの使用を開始できます。

RSKについて

RSKネットワークは、世界で最も安全なSmart Contractプラットフォームの一つであり、ビットコインの比類のないハッシュ能力を活用しながら機能を拡張するように設計されています。RSK Blockchain上に構築されたRIFのオープンかつ分散型のインフラストラクチャプロトコルのスイートにより、統合環境において分散アプリケーション (dApps) をより迅速かつ容易、スケーラブルに開発を行うことができます。