相互運用性ブリッジを誰もが意識すべき理由

ビットコインや他の主要なブロックチェーンは、スケーラビリティを筆頭に多くの問題に苦しんおり、SyscoinRSKのような相互運用性ブリッジはそれらを助けることができます。

はじめに

相互運用性は2020年の重要な焦点であり、Andreas Antonopoulos氏やBison TrailsのCEO Joe Lallouz氏を含む業界のリーダーからの多くの高い予測の主題となっています。これは、ConsensysがEUに発行した2019年の業界レポートのトピックであり、今後数年のうちに企業によるブロックチェーンの導入を可能にする重要な要素になることでしょう。

開発者にとって、相互運用性は他のエコシステムやユーザベースを活用する大きな可能性を提供します。イーサリアムは今でも多くの開発者が選んでいるプラットフォームであり、その理由はすでに出来上がっている活発なエコシステムを提供し個々のdAppsが協力しやすいからです。MakerとCompoundは、おそらく最も顕著な例の1つです。ユーザーはETHをMakerに担保として預け、DAIの形でステーブルコインを引き出し、CompoundでDAIを貸し出すことで利息を得ることができます。

ただしイーサリアムには厳しい制限があります。Proof-of-Stakeへの大幅なアップグレードが約束されているにもかかわらず、コア開発者はまだソリューションを実装していないため、実際にイーサリアムは2014年のローンチ以来、大きなアップグレードを受けていないのです。

「私たちは現在、数十億ドル規模のトランザクションを処理するブロックチェーンネットワークを構築していますが、これは基本的に実用的な概念実証の上に構築されています。」

このようなスケーラビリティの欠如に直面したイーサリアムは、増え続けるユーザーと開発者からのプレッシャーに常にさらされています。特にステーブルコインの使用が増加しているため、アップグレード前にネットワークが停止する可能性があるのです。

ステーブルコイン-最大のユースケースと最大の問題

イーサリアムには現在、アクティブなステーブルコインの約半分が存在しています。最も安定しておりビットコインを上回る取引量を誇るTetherはイーサリアムで最も利用されているdAppです。しかし昨年末、イーサリアムベースのTetherのトランザクション量がネットワークを詰まらせ始めたのです。その結果、トランザクションの多さが他の人々のガス代を押し上げ始めてしまったのです。

Tetherはこれを認識しており、この問題を緩和するために独自の対策を講じています。昨年TetherはTronのブロックチェーン上でトークンの発行を開始したが、これはTronのエコシステムであるdAppsとの相互運用性を高めるものだとも述べています。1ヶ月後にはEOSで公開され、最近ではAlgorandブロックチェーンにも加わりました。

しかし、このマルチブロックチェーンアプローチには重大な課題があります。ユーザーが何らかの理由で異なるブロックチェーン上で発行されたTetherを交換する必要がある場合、複数のステップとTetherの代理人の介入が必要となるためそれほど簡単ではありません。基本的に異なるバージョンのTetherは相互運用もできないのです。

相互運用性のギャップを埋める


現在、相互運用性ソリューションが登場しており開発者とステーブルコインの未来を変える可能性があります。今年に入ってSyscoinとRSKは、ブロックチェーン間でトークンを移動させるプロトコル「bridge」の独自バージョンをリリースしました。

Syscoin BridgeはイーサリアムとSyscoin自身のネットワーク間の接続を作り、2層構造で動作します。トランザクションはゼロ確認有向非循環グラフ(Z-DAG)を通過した後、プルーフ・オブ・ワークを介して最終確認を受けます。Z-DAGはイーサリアムよりもはるかに高速であり、イーサリアムではわずか15トランザクション/秒であるのに対し、Z-DAGでは最大6万トランザクション/秒のスループットを処理します。

イーサリアム上で実行されるすべてのアプリケーションはこの処理機能を利用できます。開発者はイーサリアム上でトークンを発行し、Bridge to Syscoinを介して送信することで高速なトランザクション処理を低コストで実行できるため、イーサリアムネットワークの負荷を軽減できます。トークンの供給はブリッジの両側にあるMint-and-burn(ミント・アンド・バーン)機構によって一定に保たれます。

分権化はインセンティブレイヤーを通じて維持されます。Mint-and-burnプルーフはスーパーブロックにプールされ、その後エージェントとして呼ばれるノードによって確認されます。エージェントはイーサリアムブロックチェーンをSyscoinのプルーフで更新し報酬を受け取ります。また、悪意のあるエージェントを排除するための秘密情報に基づく排除メカニズムもあります。どのエージェントも、他のエージェントのスーパーブロック確認に挑戦できます。挑戦者が正しい場合は、3ETHの報酬を獲得します。反対に挑戦者が間違っていることが判明した場合は、確認したエージェントが挑戦者から3ETHを得られます。

Syscoinはこのようなソリューションを最初に実現した企業の1つだが、RSKも最近独自のブリッジを発表したのです。RSKはビットコインブロックチェーンのサイドチェーンであるため、RSKは既にビットコインと自身のネットワークとの橋渡しをしていました。今回RSKはそのブリッジ機能をイーサリアムブロックチェーンに拡張し、トークンがRSK経由でイーサリアムとビットコイン間を移動できるようにしたのです。

SyscoinもRSKもビットコインと統合されており、高度に分散化されたビットコインネットワークのセキュリティの恩恵を受けています。

1つのトークン、多数のブロックチェーン、摩擦のないトレーディング

Tetherはイーサリアムブロックチェーンの利用促進に貢献していますが、他のステーブルコインを含む他のdAppsの開発者にとっても大きな頭痛の種となっています。もしイーサリアム dAppsの取引コストが、Tetherのトラフィックのために上昇し続けるなら、それはユーザーをより低いコストの他のブロックチェーン上の代替品に向かわせることとなるでしょう。

SyscoinやRSKのような相互運用性ソリューションは、開発者とステーブルコインの発行者の双方に利益をもたらします。dAppsの開発者はブリッジを活用してトランザクション速度を向上させると同時に、ユーザーにイーサリアムよりも低いコストを提供できるのです。

同時にTetherをはじめとするステーブルコインの発行体がブリッジを利用してトランザクションを高速化すれば、イーサリアムネットワーク全体への圧力が軽減されます。これによりステーブルコイン自体の取引手数料が削減され、より迅速な確認と全体的に優れたユーザーエクスペリエンスが実現します。また、異なるプラットフォームで発行された同じプロジェクトからトークンを交換する際の摩擦もなくなります。

暗号通貨業界全体の異なる分野がそれぞれ独自の懸念を持っているのと同じように、暗号通貨はエコシステムとして機能するというのが現実です。人のためになることは、すべての人のためになります。

逆にイーサリアムのスケーラビリティの欠如は、そのプラットフォーム上で動作する最大のトークンであり、トレーディングセグメントにとって重要な依存関係であるTetherの開発において摩擦を引き起こしているのです。相互運用性ソリューションは今や複数のブロックチェーンの利点を統合し、この分野のすべての人のためになることでしょう。


原文:https://u.today/why-interoperability-bridges-should-be-on-everyones-mind By u.today