RSKビットコインスマートコントラクトネットワークの親会社であるIOV LabsとRSK Infrastructure Framework(RIF)は最近、3000万人のユーザーを持つラテンアメリカのメジャーソーシャルメディアプラットフォームであるTaringaを買収しました。この買収は、非技術的な一般の人々にブロックチェーン技術の採用を迅速にもたらす機会を体現しています。Taringaのユーザーには、さまざまなタイプのコンテンツを作成、キュレート、編集するための直接的なインセンティブが与えられ、ネイティブであるRIFトークンが報酬として与えられます。RIFトークンの現在の時価総額は5000万米ドルを超え、さまざまな取引所で取引されています。
ブロックチェーンと暗号通貨の一般導入
暗号通貨の基盤となっている分散元帳技術であるブロックチェーンは、今後10年以内に世界を変えることを目指しています。ラテンアメリカ市場は何年もの間、自国経済を金融不安(ハイパーインフレーションと金利の切り下げ)への道に追い込んでしまう闘いを続けてきました。この文脈においてラテンアメリカの市民は、暗号通貨に対する認識と理解が進んでおり、地球上の他の地域と比較して、この技術を代替的な金融システムとして受け入れる可能性が高くなっています。
Taringaのユーザがコンテンツの制作、編集、キュレーションから利益を得る報酬メカニズムを設定することによってプラットフォームのユーザベースは、ブロックチェーン技術に関わり、学ぶための新しい動機を持ち、それによって、ブロックチェーン技術の一般導入プロセスに貢献するでしょう。さらに、ビットコインマイナーや開発者のような技術的ユーザーは、マージマイニングやRSKでのアプリの開発や統合を通じてエコシステムに貢献するインセンティブを付与されます。
ユーザーの好みに合わせた報酬
Taringaには、より広範なサービス導入を促進し、成長期にある「シェアリングエコノミー」の成長を加速する潜在力がある。新規のユーザーが有益なコンテンツを作成、共有、配信することでコミュニティに参加するようになると、コミュニティに奨励される直接的な報酬メカニズムによって、新しい経済モデルが作成されます。ユーザーがコミュニティーのために価値のあるコンテンツを作れば作るほど、その見返りは大きくなります。これは、コミュニティが好きなコンテンツのタイプを定義する役割を果たし、コンテンツの知覚価値に応じてクリエイターに報酬を与えることができるウィンウィンのモデルである。
新しい金融システムへの移行
世界銀行の報告によると、数十億人の人々が銀行口座を持たない人々に分類されています。彼らは、従来の金融システム(例えば、あらゆる種類の銀行口座)へのいかなるアクセスも持っていない個人です。ラテンアメリカでは、信用機関へのアクセスがまったくできない人々がかなりの割合を占めています。
RSKの技術スタックは、Taringaのユーザがネイティブトークン(RIF)を利用して様々なサービスに直接支払い、仲介手数料なしで信用情報マーケットにアクセスすることを可能にする様々なサービスを提供する。金融包摂は今や、最も金融サービスを必要としている人々に金融サービスシステムを構築すると同時に、プロセスを迅速化するための自己主権的アイデンティティを提供するという選択肢となっています。
プライバシーの懸念とデータ収益化
ソーシャルネットワークは、プライバシーの侵害、検閲論争、エンドユーザーの収益化モデルの欠如に悩まされてきました。ブロックチェーンは、ユーザーが自分の個人情報をどこで、誰に、どの程度販売したいのかを決定できるようにすることで、業界の主な課題を解決できるように位置づけられています。さらに、トークン化された経済圏でユーザに報酬を与えることは、新しい価値のインターネットを創造するための最も重要な機能の一つです。
ブロックチェーンに適した環境に完全に統合されたTaringaは、人々がインターネットとどのように対話するかのパラダイムを変えるためのスタンダードを作っていきます。これは、ソーシャルメディアネットワークの新たなモデルの足がかりでもあります。インセンティブを与えられたブロックチェーン型のソーシャルメディアは、暗号通貨ならではの独特のチャンスをもたらし、ユーザーのセキュリティを強化させることに繋がります。
分散アプリケーション(dApps)のスケーラブルな開発
暗号化に適した環境でさまざまな技術的ソリューションを積極的に使用することで、RSKの開発者は、現在および将来のスマートコントラクトソリューションの導入、テスト、および再適用が可能になります。さらに採用プロセスの一部としてRSKは、様々な実験や実装を行い、それに関するフィードバックを提供する全てのコミュニティメンバーをサポートします。
最後に、多くの人々にRSKの学習や実験をすることで報酬を与えることによりラテンアメリカ地域のコミュニティは、積極的な学習を促進する方向に向かい、ブロックチェーン技術を利用する傾向が強まっていくと思われます。
原文：https://blog.coinmarketcap.com/2019/10/09/facebook-competitor-latin-america-internet-of-value/ byCoinMarketCap
