この記事では今年5月に行われたRIFラボのメンバー、ガブリエル・カーマン氏によるAMAセッションの内容をご紹介しています。
RSK/RIF/IOVの地域性について

RSK/IOV/RIFと提携している企業の多くはラテンアメリカを拠点としていますが、他の地域の企業とも協力していく予定はありますか?
私たちはラテンアメリカ企業とのみ関わっているのではありません。実は、アメリカ、アジア、ヨーロッパなど、世界中のプロジェクトに携わっています。
ラテンアメリカ、アジア、アフリカはこれまでレガシー金融システムが失敗することが多い地域でした。ビットコインとRSKの強みを利用すれば、ブロックチェーンのユースケースが指数関数的に向上し、RSKとRIFにも新たな視点が生まれるのではないかと期待しています。
コミュニティに関しても、アジアとラテンアメリカに集中していますが、今後変化はありますか?もしある場合、いつ頃ですか?アメリカ/ヨーロッパは世界のGDPの50%以上を占めているにも関わらず、コミュニティがないも同然といえる状態です。それについてどのようにお考えですか?
ヨーロッパを拠点としている仲間は既にいます。例えば、RNS担当者はスペイン、RIFストレージ担当者はチェコを拠点としています。今後は個人だけでなく全体としてヨーロッパでの存在感を高めて行きたいと考えています。最近発表しましたが、ラテンアメリカとアジアを越え、アメリカ・サンフランシスコでイノベーションスタジオとエコシステムファンドを開きました。また、上海、シンガポールにもオフィスを構えています。
ラテンアメリカをベースとしていない人がCレベルの役職に就くことはありますか?
Linkedinで見かける人のほとんどがアルゼンチン人、あるいはアルゼンチンに住んでいる人なので、世界の実情を知るのが困難な状況です。
しかし、最近アジア(具体的には、中国)の方も採用しましたし、既に申し上げた通り、ヨーロッパを拠点としているチームメンバーもいます。
構造がきちんとしている企業は、透明化と信頼のためCレベルの年収などを公開していますが、Cレベルのチームメンバーの収入を公開することはありますか?
我々は株式会社ではありません。したがって、そのような情報も公開いたしません。
RIF Lumino Networkについて

Luminoの一般提供に向けての今後の計画はどのようになっていますか?
RIF Luminoネットワークは既に一般の方にご利用いただける状態です。詳細はhttps://www.rifos.org/rif-lumino-network/をチェックしてください。
また、Luminoをできる限りユーザーに優しいものにすることがRIFの優先事項として挙げられます。そのため、技術力の高くないユーザーにも利用しやすいよう、LuminoはRIFネーミングサービス(RNS)と統合されています。さらに、ウォレットとエクスチェンジの統合促進のため、Luminoライトクライアントと開発ライブラリにも取り組んでいる最中です。IOV Labsチームも、RIF Luminoをビジネス利用する方針の銀行や組織向けのソリューション開発に励んでいます。
Luminoが開始されましたが、次のステップは何ですか?
近日中に提供開始予定の、RIFペイメントの新たなコンポーネントやRIFストレージプロトコルの作業を行っています。年末にはRIFプロトコルをまとめて発表し、すべてがどのような機能、役割を持つのかをお見せできると思います。
Luminoネットワークの重要業績評価指標は何ですか?ブロック毎秒、確定までの所要時間、TPS、トランザクションのコストなどですか?またLumino上で進んでいるプロジェクトはどのようなものですか?
LuminoのTPS(1秒間に処理できるトランザクション数)は、実際のネットワークトポロジーや参加者がチャンネル内にロックするコインの量によって左右されます。また、技術的視点からは、帯域幅やネットワーク内のコンピューターのレイテンシも、応答の速いシステム構築のカギとなります。さらに、ネットワークの能力はネットワークユーザーの行動パターンにも影響されます。未だにわかっていないことが多いようです。
しかし、小さなネットワークからパターンを予測し、より大きなネットワークのシミュレーションを行うことは可能です。ネットワークの成長率、成功したペイメントの数、ペイメントの所要時間や平均コストなど、有効な指標を打ち出すことができます。
RSK LabsはRSKのためにスケーラビリティ改良計画を提案しましたが、そのマージングを考慮したデータによると、Luminoは60Mユーザーまでコストや所要時間に問題なく対応でき、他のペイメントネットワークと十分競争できることが分かりました。しかし、さらにスケーリングするためにはリソースの問題がネックとなります。コミットチェーンのようなサードレイヤーのソリューションが他の研究機関によって開発されること、また、それがLuminoと協働し補完してくれることを期待しています。
Luminoレポジタリーでノードコンフィグレーションやマネジメントについての手順を公開してありますので、Luminoネットワークに参加したい方はご確認ください。Luminoとウォレットやソリューションを統合したプロジェクトなども、改良後数か月以内にそちらでアナウンスされます。
パートナーシップについて

サークル・オブ・エンジェル(Circle of Angels)、ビットギブ(Bitgive)、ブロックチェーン・フォー・ヒュマニティー(Blockchain for Humanity)などのプロジェクトがありますが、これらはRBTCやRIFトークンの需要をどのように生み出しているのですか?
RSKのパートナーは全てウェブサイトに 記載されており、そのほとんどがRBTCだけでなくRIFの需要も高めています。パートナーのソリューションや、なぜRSKを基盤に選んだか等の情報はソーシャルメディア記事でも紹介しています。
新たなパートナーシップについてお聞かせいただけますか?また、パートナーシップの候補として紹介したい企業があるのですが、どなたにご相談すれば良いですか?
私たちがお話しできるのは既に開始され、ウェブサイトに記載されているものに関してのみです。一般公開されるまでお話しできないことがたくさんあります。パートナーシップの候補や連絡先に関しては、info@iovlabs.orgまたはpartners@rsk.coまでご連絡ください。