この記事では今年5月に行われたRIFラボのメンバー、ガブリエル・カーマン氏によるAMAセッションの内容をご紹介しています。
ロードマップは更新しますか?
はい。近日中に発表します(7月に公開済み)。数か月後には、データストレージやデータフィード、セキュア通信に焦点を当てたRIF OSプロトコルも追加で展開していく予定です。RIFネームサービスとRIF Luminoネットワークを創設してディレクトリサービスや決済サービスを提供し始めましたが、それと同様に、RIF OSの他の3つのプロトコル(データストレージ、データフィード、セキュア通信)を実用化し発表できるよう奮闘しています。年末にはRIFプロトコルをまとめて一揃い発表する予定です。
今年のコンセンサスで達成されたことについて、何かお言葉を頂けますか?
コンセンサス2019では、我々のCEOであるディエゴ・ザーディバー、研究開発のトップであるセルジオ・ラーナー、そして私自身が登壇し、RIF Luminoネットワークの実装を発表しました。
プレゼンの様子はこちら:
Building on Bitcoin : RSK and RIF
Scaling Blockchain to a Billion People
また、イベント期間中、終了後にもLuminoネットワーク・ロンチに関して多くのメディアインタビューを受けました。コインデスク・ライブ、 Nasdaqトレード・トーク 、クリプトファインダーなどがその一例です。Luminoネットワーク・ロンチは70以上の記事・メディアで取り上げられました。ブースにも参加し、RSKを基盤とするdexFreight、BitGive、Circles of Angels、Tokkenit、Signatura、Oak Node、Money on Chain、Se Socio、Neoris、CryptoSpaceShipなどのソリューションの展示を行いました。Luminoの体験やチュートリアルの実施のほか、鍵となるステークホルダーやAMLパートナー、取引所などとのビジネスミーティングなどを行いました。
IOV、RSK、RIFの構造をご説明いただけますか?RIFとRSKは一つの組織になるのですか?ソーシャルメディアチャンネルを併合しないのですか?

我々は既に「共通目的を持った」一つの組織です。RSKとRIFの背後にあるのがIOV Labsという組織です。RSKとRIFのソーシャルメディア統合は現在検討中です。
新たなメンバーを募集していますか?現在のチームの規模はどのくらいですか?また、今後大きくなることはありますか?
はい。現在、多くの優秀な人材を採用中です。空きのあるポジションの詳細はこちら:https://www.iovlabs.org/careers/
IOV Labsには現在50人以上の従業員がおり、その多くは全ての事業部門にサービス提供しています。その他に、私自身やAlejandro Banzas(RIFネームサービス担当)、 Alejandro Narancio (RIF ペイメント担当) 、 Vojtech Simetka(RIFストレージ担当)をはじめとする熱心なRIFスタッフもいます。各々がそれぞれのチームのリーダーとなり、これらサービスを担当しています。現在、RIFコミュニケーションとRIFデータフィードの求人中です。(求人募集はIOVLabsにて実施)
3~5年後、RSK/RIFと仮想通貨はどのような立場にあると考えますか?
今後数年間のビジョンは、分散型アプリの開発においてRIF OS プロトコルが業界スタンダードの枠組みとなることです。RIFトークンが多数のサービス提供者が利用する標準的なトークンとして分散型アプリ(dApps)を支えていること、そして、開発者がdAppsの開発を簡単に、速く、スケーラブルに行えるよう「ワンストップショップ」として我々の技術が活かされていることなどが展望です。大衆利用と価値のインターネット(Internet of Value)実現のカギとなるのは、この複雑な技術をいかに簡単で、開発者・イノベーター・組織がアクセスしやすいものにするかという点です。一般的に、ブロックチェーン技術は世界の金融システムの混乱を招く脅威を持っています。エコシステムがRSKプラットフォームやRIF OSの枠組みと共に成長を続け、より平等で包括的なシステムを作り上げることを期待します。
マーケティングストラテジーについて教えてください。そのストラテジーはいつ頃実行されますか?
既にマーケティングストラテジーを存在しています。RIFの立ち上げから6か月間で、世界中で400以上の記事が出版されました。また、アジアでロードショーを開催しました。2018年11月のRIF立ち上げ時と、2019年の現状や今後の予定をお話しした今年4月のものです。チリのLabitconf、イスラエルのビットコインサミット、コロンビアのLa Conexion、アルゼンチンとウルグアイのビットコイン・デー、オーストラリアのEdcon、そしてRIF Luminoネットワークを世界展開したニューヨークのConsensus2019などにも参加しました。さらに、(日本、韓国、中国をはじめとする)アジアの国の10以上のソーシャルメディアで英語のメディアチャンネルを立ち上げました。それら英語メディアチャンネルの成長ストラテジーをすぐに開始し、実践的な広告をする予定です。この段階でマーケット内での存在感を高めることができると考えています。並行して、コミュニティの発展やブランド力向上のため今後も新たなストラテジーも開発し、試していきます。
トークンのためのマーケットを作るというストラテジーに関して、技術の導入を手伝うオーガニックな方法をとる方針ですか?その場合、それは速やかにできるのでしょうか?それとも、少なくとも3年以上はかかるような長期的なものですか?
RIFサービスは、ブロックチェーンエコシステムの中で最も興味深く急成長を遂げているエリアを対象としています。RNSのマルチ・ブロックチェーンリゾルバーは、パブリックアドレスと簡単にやり取りするカギとなります。また、LuminoはRSKネットワーク上の全てのトークンに対し、オフチェーン・ペイメントチャンネルを提供します。これらの特徴に加え、近日中に発表されるRSKのステーブル・コイントークンを合わせると、RIFサービスに様々な機会をもたらします。
さらに、今年の後半にはRIFストレージの開始を目指しています。これはRIF Luminoを通した経済インセンティブのある初めての分散型ストレージソリューションとなるかもしれません。私たちはこのように、ブロックチェーン改革を長期的な目標、実際のユースケースを提供することを短期的な目標に据え技術開発を行っています。
御社の取引におけるストラテジーは取引所リスティングされるのを待つことだというのは本当ですか?大きな取引に関して今後の計画はありますか?
ストラテジーを持っておりますし、RIFトークンをリスティング予定の取引所と多数連携しています。リスティングされるのを待つのではなく、先見性をもって積極的に手を伸ばしていく方針です。
何度かコミュニティ内でこの類の質問がありましたが、他の取引所にお金を払ってリスティングしてもらうことは考えていますか?
以前も申し上げましたように、現在複数の取引所と話し合いを進めており、検討中です。
次に参加予定のカンファレンスは何ですか?年間スケジュール、あるいは数か月先までの予定はありますか?
はい。サンフランシスコで行われるビットコイン2019、6月のUnchain Berlin、7月のDialogue Global in Italy、8月にアメリカで行われるTruffle Conferenceには参加予定です。Blockchain Summit Latamにも参加します。関連イベントはメキシコ(7月)、コロンビア(8月)、ペルー(9月)、チリ(10月)、ブラジル(11月)で行われる予定です。また、12月にウルグアイで行われるLabitconfには例年通り参加します。現在、Q3・Q4頃にアジアで開催されるイベントへの参加を検討中です。
今年中に再びロードショーを行う予定はありますか?もしある場合、時間や場所について教えていただけますか?
先ほども申し上げた通り世界各地の業界イベントに参加しており、アジアでロードショーを開催する予定です。また、他の地域でのロードショー開催も検討しています。
新プロジェクトに$100k-1mを支援するファンド/インキュベーション・ラボを創設されましたが、その役割、運営者、総資金やRIFエコシステムへの貢献などについてお聞かせください。また、プロジェクトは何か助成金を受けられるのでしょうか?シリコンバレーに拠点を移すのですか?どの程度の速度で動き、結果が出るのはいつ頃になりますか?このインキュベーターで支援する企業に付与する最低額・最高額はいくらですか?インキュベータファンドにあてられるUSD/BTCの総額はいくらですか?
エコシステムファンドやイノベーションスタジオに関して、上記のような質問をお持ちの方はこちらを参照ください:
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