ブロックチェーンで海外旅行に革命が起きる理由とは

LCCが台頭し、国内旅行の感覚で海外旅行を楽しむ方も多くなったのではないでしょうか。韓国、台湾といった近場であれば2万円以下でも行けてしまうのも魅力かもしれません。美味しいものを食べて壮大な景色を見れる海外旅行ですが、ヒヤヒヤすることも多いでしょう。実は、ブロックチェーンを活用することで、こうした不安を解消できる可能性があります。ここでは旅行を便利にしてくれるブロックチェーンの利用方法について紹介します。

ロストバゲージが減る

旅行で不安なことといえば、ロストバゲージもその1つです。1000人に5人前後がロストバゲージの被害にあっています。それによる航空会社の費用は数千億円にも及ぶとも言われています。ブロックチェーンのトラッキングシステムを利用することで、この問題も解消できるかもしれません。例えば、荷物にチップを取り付け、荷物がどこにいったかや完全に機内から手荷物がなくなったかを最終確認するだけで、荷物を積んだまま飛行機が飛び立つといったことがなくなるでしょう。アプリと連動して自分の荷物が現在の位置やベルトコンベアに積まれるまでの時間も分かるようになると最高ですね。

RSK はネットワーク・プロトコルに埋め込まれた高速リレー・ネットワークとともに生まれました。その低遅延特性はネットワーク・トポロジーから発生し、集中化を必要としません。

引用:RSKホワイトペーパー

RSKブロックチェーンは遅延が少なく、瞬時に情報を読み取ることができます。またRSKが技術提供している「dexFreight」ではQRコードによる物流追跡が既に実装されています。特筆すべきは自動化された荷積みと容量のマッチングシステムでしょう。機械が自動的に荷積みを行うので、人為的な積み残し等を防げるかもしれません。この技術が普及すれば、チップ要らずで簡単にスーツケースの管理ができそうです。乗客も航空会社も笑顔になりそうな未来ですね。

Wi-Fiを利用しやすくなる

海外行くときにWi-Fiをどう調達しようか悩みますよね。Wi-Fiが無ければGoogle mapも使えず、ネット検索も気軽にできません。公共Wi-Fiもありますが大勢の人が使用するため、なかなか繋がりにくいのが現状でしょう。もちろん、日本でグローバルWi-Fiを借りて持っていく方法もありますが、なかなかの出費になります。そんな旅行先でのネットに関するトラブルを少しでも解消するためにブロックチェーンが利用できるようです。

最近、家庭用ルーターを公共ルーターとして使用する技術がWorld Wi-Fiによって確立されました。RSKでは使用者にデジタルアイデンティティを付与しています。このデジタルアイデンティティを利用して予め支払いを行った個人を特定し、規定量のWi-Fiを使用するシステムを構築できるかもしれません。個人が使用後にそれぞれのWi-Fi使用量によって分配するような仕組みを作れば、Wi-Fiの使用者も提供者もwin-winとなるようなサービスも作れるでしょう。

両替の必要がなくなる?

両替は海外旅行に行くなら避けては通れない道です。どこの交換所がレートがいいか探しながら歩いて、両替したらその金額を使い切ろうとしませんか?これも旅の醍醐味かもしれませんが、面倒なときもありますよね。特にビジネスでの出張だったり、数か国に旅行するときは全てクレジットで済ませたくなりますよね。ブロックチェーンを利用して自分宛てに送金しておくことで両替所によってわざわざ両替する必要がなくなります。現地での現金化がしたければ、仮想通貨ATMか仮想通貨両替商を利用すれば簡単にできます。

両替商を利用しなくても、そのまま現地で使用できる仮想通貨もでてくるかもしれません。例えば、RSKはビットコインの問題点であった取引速度の遅さを解消するサイドチェーンです。将来的にはマージマイニングによって、仮想通貨の中でも随一のセキュリティであるビットコインと同程度のセキュリティを担保できるとしています。RIFの支払いシステムには「RIF Payments Exchange」が存在し、世界中で取引が簡単に行われるような決済システムを目指しています。為替やスコアリングといった機能も付属しており、仮想通貨での決済も夢ではないでしょう。もしかしたら交通系ICカードが全てブロックチェーン技術を用いて繋がり、世界中の電車やバスにカードをタッチするだけで乗れる日も来るのかもしれません。

仮想通貨での決済は、現地通貨のインフレ率が高いアフリカで徐々に浸透してきており、2018年には大学への学費も支払いが可能になりました。RSKでは「銀行口座にアクセスできない市民が多い途上国で金融の透明性を高める」ことを理念としています。今後は銀行口座の代わりにデジタル口座を利用する方も増えてくるでしょう。また決済という面においてもRSKは他の仮想通貨と一線を画す存在です。DECOR+やFast Blockといったプロトコルを使用することで、Bitcoinの強固なセキュリティを利用しながらもBitcoinでは10分だった確認速度を10秒まで短縮しています。決済サービスのネックだった承認時間の長さが解消されたことで、RSKでの支払いができる未来が現実味を帯びてきていると言えるでしょう。

*1…メインチェーンに記録されない取引

現地の硬貨を仮想通貨に変換して使える?

海外ではクレジットカードが使用できない屋台で飲み食いをしたいという方もいますよね。そうなると現地通貨に両替をする必要が出てきます。現地通貨を使い切るために買わなくてもいいものを購入するなんてことも。そんな現地通貨を仮想通貨に返還して帰国後でも使用できるようにしたら便利ですよね。RSKが理想としている包摂的な金融ネットワークが設立されれば、両替に対応している通貨数も増え、多少マイナーな通貨であっても仮想通貨に両替できるかもしれません。海外の通貨をタンスの肥やしにしなくてもよくなりそうですね。

デジタルパスポートが使われるようになるかも!

飛行機搭乗時、入国時にパスポートが必要になるのは当然ですね。ところがこの当たり前がかわるかもしれません。ブロックチェーンを改ざんすると、「改ざんした」という履歴が残るため、個人情報を適切に保管しておく場所としてもブロックチェーンは利用できます。この性質を利用してブロックチェーンで本人確認を行うシステムが増えています。生体認証などと組み合わせれば、パスポート無しで旅行ができる未来もあるかもしれません。パスポートが盗られて旅行が出来なくなるなんてこともなくなりそうです。

運転免許証もその一例です。アルゼンチンの運転免許発行機関であるANSVはRSKと技術提携し、運転免許をデジタルで発行する仕組みを作成しました。この仕組みを応用すれば、パスポートもデジタルで管理できるようになります。そうすれば、入国審査で長時間待たされることも、パスポートが盗まれないか焦ることもなくなり、現在よりも快適な旅ができるかもしれませんね。

最後に

いかがでしょうか?現時点では技術の制約や世論の反対によって実現できない点はあるにせよ、将来的には実現可能だと考えられます。近い将来ブロックチェーンによって旅行形態は大きく変化するかもしれません。新しい旅の発見のためにも、RSKを始めとするこれからのブロックチェーンの発展からは目が離せません。