スマートコントラクトとビットコインネットワークを合わせたプロジェクトであるRSK。
ブロックチェーン技術の大元とも言えるビットコインをさらに早く、使いやすくする技術で注目を集めています。そのような中で、RSK Labsの創立メンバーで成り立つRIF LabsがRIF OSを実装させることで、ブロックチェーン技術の一般大衆普及に向けてさらなる一歩を踏み出しています。
RIF OSとは
RIF OSはRoot Infrastructure Framework Open Standardの略であり、RSKスマートコントラクト・ネットワーク上に構築されたインフラストラクチャ・プロトコルです。このプロトコルの目的は分散型アプリ (dApps) 開発の簡易化であり、dApps開発者たちがこれまで以上に開発自体に集中できるよう様々なサポートを提供します。
RIF OS プロトコル一覧
- RIF ディレクトリ・プロトコル
- RIF ネーム・サービス (RNS):人が「読める」形のドメインを提供するサービス
- RIF 決済サービス
- サードパーティーにアクセス可能なオフチェーン決済サービス
- RIF ストレージ
- 分散型のデータストレージ
- コミュニケーション
- データ・コミュニケーション
- RIF データフィード
- サードパーティーのオラクルサービスへの接続
また、RIF OS内ではRIFトークンを支払方法として選択することができ、全てのサービスは、このトークンを通じた支払いが可能です。RIFトークンはRIF OS専用トークンであり、RBTCとは異なる性質を持つユティリティー・トークンです。RIF OSのサービス利用時にはRIFトークンが必要になり、RBTCはRSKネットワークでトランザクション処理やスマートコントラクトが執行される時のガスとして使用されることになります。
つまり、言い換えればEthereumの完全互換として機能することが可能です。
まとめ
RIF OS、dApps開発者のアプリ開発をサポートするプラットフォームです。上記で紹介したプロトコルの中で現在実装されているサービスは、RIF ディレクトリ・プロトコルとRIF 決済サービスです。少し前まではRIFネームサービスだけを実装していたRIFですが、2019年に入ってからは急速に予定していたサービスの実装が相次いでいます。既存のRIFネームサービスはついに全てのブロックチェーンに対応することが出来るディレクトリサービスとなり、RIF Lumino決済サービスはVISAやMaster Cardと同じくらいのトランザクション処理速度である5000TPSを達成しています。著名な分散型ストレージ開発プロジェクトであるSWARMとのパートナーシップによって加速している、分散型ストレージサービスの実装も大いに期待ができるでしょう。